喉の奥に、ふと鏡で見つけた白い塊。「これって何だろう?」と不安になったり、咳やくしゃみをした拍子に、強烈な臭いを放つ塊がポロッと出てきて驚いた経験はありませんか?
その正体は「膿栓(のうせん)」、通称「臭い玉(くさいだま)」かもしれません。
膿栓は口臭の大きな原因になることもあり、「今すぐ取りたい」「どうすれば取れるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、歯科専門家の視点から、以下の内容を網羅的に解説します。
- 膿栓が自然に取れるタイミング
- 膿栓の気になる正体
- 膿栓を自分で取ることの危険性
- 根本的に膿栓をできにくくするための予防法
この記事を読めば、膿栓に関する長年の疑問や不安が解消され、今日からできる正しいケアがわかります。ぜひ最後までご覧ください。
膿栓がポロっと自然に取れるタイミングは「刺激が加わった時」
膿栓(臭い玉)が自然に取れるのは、どんな時なのでしょうか?
結論から言うと、その多くは咳やくしゃみといった物理的な「刺激」が喉に加わったタイミングです。
膿栓は喉の奥にある扁桃(へんとう)の小さなくぼみにできており、何らかの力が加わることで、ポロっと排出されるのです。
無理に取ろうとせず、自然に出てくるのを待つのが基本です。
タイミング①:咳やくしゃみの拍子に
膿栓が取れる最も一般的なタイミングが、咳やくしゃみをした拍子です。
風邪をひいた後などに、意図せず口から臭い塊が出てきて驚いた経験がある方もいるかもしれません。
これは、咳やくしゃみをした瞬間の急激な空気の圧力や喉の振動が、扁桃の小さなくぼみ(陰窩:いんか)にはまっている膿栓を押し出すために起こります。
意識的に出すことは難しく、あくまで偶発的に取れるケースがほとんどです。
タイミング②:食事や会話、うがいの刺激で
咳やくしゃみのような強い刺激だけでなく、日常の何気ない動作がきっかけで膿栓が取れることも少なくありません。
例えば、
- 食事で食べ物を飲み込む時
- 会話で喉の筋肉を動かした時
- ガラガラうがいをした時の水の流れ
こうした日常的な刺激でも、膿栓は自然に剥がれ落ちることがあります。
特に小さな膿栓は、知らないうちに食べ物と一緒に飲み込んでいたり、うがいと共に排出されたりしているため、本人が気づいていないケースも多いのです。
【注意】自然に取れるのを待つのが基本!無理に取るのはNG
膿栓が取れるタイミングは、あくまで「自然な刺激が加わった時」です。
気になるからといって、自分で無理やり取ろうとするのは絶対にやめてください。
綿棒や指、歯ブラシなどで直接喉の奥を触ると、デリケートな扁桃の粘膜を傷つけてしまう危険性が非常に高いです。
傷口から細菌が入り込んで炎症が悪化したり、出血したりする恐れがあります。かえって膿栓ができやすい環境を作ってしまったり、膿栓をさらに奥へと押し込んでしまったりするリスクもあるのです。
不快な症状や不安があるかもしれませんが、自然に排出されるのを待つのが最も安全な対処法です。ただし、必ずしもすべてのケースで自然に取れるとは限りません。
そもそも膿栓(臭い玉)とは?気になる正体と口臭への影響
膿栓(のうせん)、通称「臭い玉」は、実は病的なものではなく、誰にでもできる可能性がある生理的なものです。
しかし、口臭の大きな原因となるため、その正体を正しく理解しておくことが大切です。膿栓が一体何からできているのかを知ることで、効果的な予防にもつながります。
膿栓の正体は「細菌の死骸」や「食べかす」の塊
膿栓の正体は、その名の通り「膿(うみ)」の塊というわけではありません。主成分は、細菌やウイルスの死骸、剥がれ落ちた喉の粘膜、そして食べかすなどが石灰化したものです。
これらは、体を守る免疫機能が働いた後の「残骸」とも言えます。
これらのタンパク質を豊富に含んだ塊が、時間と共に固まり、白や薄黄色の塊として形成されるのです。
つまり膿栓は、お口の中の様々な汚れが集まってできたものと理解するとよいでしょう。
どこにできる?扁桃(へんとう)の小さな穴「陰窩(いんか)」に発生
膿栓ができる場所は、喉の突き当たりの両側にある「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」というリンパ組織です。
扁桃は、鼻や口から侵入してくる細菌やウイルスを食い止めるフィルターのような役割を担っています。
この扁桃の表面には、「陰窩(いんか)」と呼ばれる、目には見えにくい無数の小さなくぼみ(穴)があります。
この穴に、先ほど説明した細菌の死骸や食べかすといった汚れが溜まりやすく、膿栓が作られるのです。扁桃の構造上、誰にでもできる可能性があります。
膿栓が強烈な臭いを放つ理由とは?
膿栓が「臭い玉」と呼ばれる通り、強烈な口臭の原因になるのは、細菌がタンパク質を分解する際に発生するガスに理由があります。
膿栓の主成分である食べかすや細菌の死骸は、タンパク質を豊富に含んでいます。
お口の中にいる嫌気性菌(空気を嫌う細菌)が、これらのタンパク質を分解・腐敗させる過程で、強烈な臭いを持つガスを産出するのです。

このガスは「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれ、歯周病による口臭の主な原因でもあります。
なぜ膿栓はできるの?考えられる3つの主な原因
膿栓(臭い玉)のできやすさには、実は個人差があります。
その違いは、主にお口の中の環境や体のコンディションが関係しています。
なぜ膿栓ができてしまうのか、考えられる3つの主な原因をご自身の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。
原因①:口腔内の乾燥や汚れによる細菌の増殖
膿栓ができる直接的な引き金は、お口の中の細菌が増殖することです。
歯磨きが不十分で食べかすや歯垢(プラーク)が残っていると、それをエサに細菌がどんどん増えてしまいます。
また、唾液には口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」がありますが、口呼吸や水分不足によって口腔内が乾燥すると唾液が減り、細菌が繁殖しやすい環境になります。
増殖した細菌が喉の扁桃に付着しやすくなることで、膿栓が形成されるのです。
原因②:疲れやストレスによる免疫機能の低下
体の免疫機能の低下も、膿栓ができる大きな原因の一つです。
喉にある扁桃は、体内に細菌やウイルスが侵入するのを防ぐ免疫器官です。
しかし、仕事の疲れや睡眠不足、精神的なストレスなどがたまると、体全体の免疫機能が低下してしまいます。
すると、扁桃が細菌と戦う力が弱まり、感染を起こしやすくなります。その結果、細菌の死骸が増えてしまい、膿栓ができやすくなるのです。
原因③:扁桃炎などの病気や後鼻漏(こうびろう)
風邪やウイルス感染がきっかけで扁桃が炎症を起こす「扁桃炎」を頻繁に繰り返す人は、膿栓ができやすい傾向にあります。
これは、炎症を繰り返すことで扁桃のくぼみ(陰窩)が深くなったり、大きくなったりして、汚れが溜まりやすくなるためです。
また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)などが原因で、鼻水が喉の奥に流れてくる「後鼻漏(こうびろう)」という症状も、鼻水に含まれる細菌やタンパク質が扁桃に付着し、膿栓の原因となることがあります。
【危険】膿栓を自分で取るのはNG?正しい対処法と注意点
喉の違和感や口臭の原因となる膿栓(臭い玉)を、鏡で見つけて「今すぐ取りたい!」と思うかもしれません。
しかし、結論から言うと、自分で無理に取ろうとするのは非常に危険であり、絶対にNGです。
ここでは、なぜ自分で取るべきではないのか、そして膿栓が悪化しないための安全な対処法と注意点を詳しく解説します。
なぜNG?綿棒や指で取ることで喉を傷つけるリスク
ご自身で膿栓を取るのが危険な最大の理由は、喉の奥にある扁桃のデリケートな粘膜を傷つけてしまうリスクが非常に高いからです。
扁桃の表面は、非常に柔らかく傷つきやすい組織でできています。
ここに綿棒や指、歯ブラシなどを入れて膿栓を直接取ろうとすると、粘膜が傷ついて出血したり、そこから細菌が入り込んで炎症が悪化したりする可能性があります。
さらに、無理な刺激は扁桃の穴(陰窩)を広げてしまい、かえって膿栓ができやすい環境を作ってしまうことも。
最悪の場合、膿栓をさらに奥へと押し込んでしまう危険性もあるため、自己判断で取るのは絶対にやめましょう。
膿栓を悪化させないための安全なセルフケアとは?
膿栓が気になるときのセルフケアは、「取り除く」ことよりも「自然に取れやすい環境を整える」という考え方が基本です。
喉を傷つけずに、膿栓の排出を優しく促す方法を2つご紹介します。
- Point1:喉を潤す「うがい」
最も安全で推奨されるセルフケアが「うがい」です。
ぬるま湯や殺菌作用のあるうがい薬を使ってガラガラうがいをすることで、喉を清潔に保ち、乾燥を防ぐ効果があります。
うがいの水流によって、膿栓が自然に剥がれ落ちることも期待できます。
ただし、強い力でやりすぎると喉を痛める原因になるため、あくまで優しく行うことを心がけましょう。
- Point2:水圧を利用した口腔洗浄器(ウォーターピック)の活用法と注意点
口腔洗浄器(ウォーターピック、ジェットウォッシャーなど)の水圧を利用して膿栓を洗い流す方法もあります。。
しかし、これは使い方を誤ると喉を傷つけるリスクを伴います。少しでも痛みや違和感があればすぐに中止し、あくまで自己責任のもと、慎重に行う必要があります。
ウォーターピックなどの口腔洗浄器で膿栓を取り除く方法は一般には推奨されておらず、安全性や効果についての明確なエビデンスは現在のところ不足しています。使用する場合は必ず医師に相談してください。
シャワーを直接当てる方法は推奨できない
インターネット上などで「シャワーの水を直接喉に当てて取る」という方法を見かけることがありますが、この方法は水圧のコントロールが非常に難しく危険なため、絶対に推奨できません。
シャワーの水圧は、デリケートな扁桃の粘膜にとっては強すぎます。
粘膜を傷つけたり、炎症を引き起こしたりするリスクが非常に高いため、決して行わないでください。安全なセルフケアは、あくまで「うがい」が基本です。
膿栓を繰り返さない!今日からできる5つの根本予防法
膿栓(臭い玉)は一度取れても、原因となる環境が変わらなければ再発しやすいという特徴があります。
そのため、一度できてしまった膿栓を取り除くこと以上に、膿栓が「できにくい」口腔環境を日頃から作っていくことが最も重要です。
今日からすぐに実践できる、5つの根本的な予防法をご紹介します。
予防法①:丁寧な歯磨き・舌ケアで口腔内を清潔に保つ
膿栓の材料となる細菌や食べかすを減らすため、口腔内を常に清潔に保つことが予防の基本です。
毎日の丁寧な歯磨きで、細菌の温床となる歯垢(プラーク)をしっかり除去しましょう。特に、就寝中は唾液の分泌が減って細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前の歯磨きは時間をかけて入念に行うことが大切です。
また、舌の表面に付着する白い苔のような「舌苔(ぜったい)」も細菌の塊であり、口臭や間接的に膿栓の大きな原因となる可能性があります。
歯ブラシで強くこすると舌を傷つけてしまうため、専用の舌ブラシやクリーナーを使い、奥から手前に向かって優しく撫でるように清掃する習慣をつけましょう。
予防法②:こまめな水分補給と「鼻呼吸」で乾燥を防ぐ
お口や喉の乾燥は、細菌の増殖を招き、膿栓ができやすい環境を作ってしまいます。
唾液の持つ自浄作用を最大限に活かすことが、予防の鍵となります。
唾液は、口腔内の汚れを洗い流し、細菌の活動を抑える重要な役割を担っています。
唾液の分泌を促し、喉を常に潤しておくために、日中からこまめに水分を補給することを意識しましょう。
また、口で呼吸する「口呼吸」は、口腔内を乾燥させる最大の原因の一つです。
無意識に口が開いてしまう方は、意識的に口を閉じ、鼻で呼吸する「鼻呼吸」を心がけるだけでも、乾燥を大幅に防ぐことができます。ただし、口呼吸と膿栓の直接的な因果関係は医学的には明確ではありません。
予防法③:唾液の分泌を促す食事や生活を意識する
水分補給に加えて、唾液そのものの分泌を促すことも非常に効果的な予防法です。
食事の際は、よく噛んで食べることを意識しましょう。
噛むという行為が唾液腺を直接刺激し、サラサラとした質の良い唾液がたくさん分泌されます。
ガムを噛むのも良いでしょう。また、梅干しやレモンといった酸っぱい食べ物を食事に取り入れたり、リラックスする時間を作ったりすることも唾液の分泌を助けます。
ただし、必ずしも唾液の分泌を増やすことが膿栓を確実に予防するという明確な科学的根拠は現在のところありません。
逆に、緊張やストレスは唾液の分泌を抑制してしまうため、上手にストレスを管理することも大切です。
予防法④:免疫機能を正常に保つ生活習慣
喉の扁桃は、体内に細菌が侵入するのを防ぐ最前線の免疫器官です。
体全体の免疫機能を高く保つことが、扁桃の健康を守り、結果的に膿栓の予防につながります。
基本となるのは、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活習慣です。
特に、睡眠不足や過労は免疫力を著しく低下させ、扁桃炎などの感染症を引き起こしやすくします。

体が疲れていると感じたら無理をせず、しっかりと休息を取るように心がけましょう。
予防法⑤:歯科医院での定期的なプロフェッショナルケア
毎日のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを受けることは、膿栓予防において非常に重要です。
自分では取りきれない歯石や、歯と歯茎の溝(歯周ポケット)に溜まった歯垢を、歯科医師や歯科衛生士に専門的な機械で徹底的にクリーニングしてもらうことで、お口全体の細菌数を大幅に減らすことができます。
口腔内の細菌が減れば、喉の扁桃に付着する細菌も当然減る可能性もあります。膿栓の直接的な治療は耳鼻咽喉科の領域ですが、その根本原因となる口腔環境を整える専門家が歯科医師です。
定期検診を受ける習慣をつけ、常に清潔な口腔内を維持しましょう。
膿栓が頻繁にできる・大きい場合は病院へ相談
セルフケアや予防法を試しても膿栓(臭い玉)が頻繁にできたり、サイズが大きくて強い違和感があったりする場合は、無理に自分で対処しようとせず、専門家である医師に相談することが大切です。
膿栓は多くの場合、生理的なもので心配いりませんが、中には病気が隠れているサインの可能性も。不安な症状は放置せず、一度医療機関を受診しましょう。
これって大丈夫?耳鼻咽喉科や歯科を受診する目安
膿栓は誰にでもできる可能性がありますが、以下のような症状が続く場合は、一度、耳鼻咽喉科や歯科医院を受診することをおすすめします。
ご自身の症状と照らし合わせて、受診の目安としてください。
- 膿栓が頻繁にできて、強い口臭が気になる
- 喉に常に異物感や違和感、痛みがある
- 膿栓が大きく、食べ物や飲み物が飲み込みにくい
- 年に何度も扁桃炎を繰り返している
- 膿栓と共に、喉の腫れや発熱がある
これらの症状は、単なる膿栓ではなく、慢性扁桃炎などの病気の可能性も考えられます。自己判断せず、専門家の診察を受けることが重要です。
何科に行くべき?「耳鼻咽喉科」と「歯科」の役割の違い
膿栓の悩みで病院に行く場合、「耳鼻咽喉科」と「歯科」のどちらを受診すればよいか迷う方も多いでしょう。それぞれ役割が異なるため、ご自身の目的に合わせて選ぶことが大切です。
喉や扁桃の専門家です。膿栓そのものを診察し、洗浄や吸引によって直接除去する処置を行ってくれます。
喉の痛みや腫れなど、扁桃そのものに症状がある場合は、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
歯や歯茎の専門家です。膿栓の直接的な除去は行いませんが、膿栓の大きな原因である口腔内の細菌を減らすためのアプローチを行います。
歯周病の治療や、専門的なクリーニングによって口腔内を清潔に保つことで、膿栓ができにくい環境を根本から整えることができます。
病院ではどんな治療をするの?吸引や洗浄、除去手術について
耳鼻咽喉科では、膿栓に対して主に以下のような治療(処置)が行われます。多くは保険適用で、痛みも少ない処置ですので、過度に心配する必要はありません。
最も一般的な処置です。「洗浄」では、生理食塩水などを使い、扁桃の穴(陰窩)を洗い流して膿栓や汚れを除去します。
また、「吸引」では、専用の器具を使って膿栓を吸い取ります。どちらも数分で終わる簡単な処置で、痛みはほとんどありません。
膿栓を頻繁に繰り返し、慢性扁桃炎によって日常生活に支障が出ているような重度のケースでは、扁桃そのものを摘出する手術が検討されることもあります。
手術が必要かどうかは、医師が症状を総合的に判断しますので、まずは相談してみることが大切です。
膿栓(臭い玉)に関するよくある質問(Q&A)
最後に、膿栓(臭い玉)に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。長年の疑問や不安をここで解消しておきましょう。
Q1. 膿栓は放置しても問題ありませんか?
A1. 痛みや強い違和感がなければ、基本的には放置しても大きな問題はありません。
膿栓そのものが体に直接的な害を及ぼすことは稀で、多くは生理的な現象です。無理に取ろうとするとかえって喉を傷つけてしまうため、自然に排出されるのを待つのが良いでしょう。
ただし、膿栓が原因で口臭が強くなったり、頻繁にできて不快感が続いたりする場合は、生活の質(QOL)を損なうことにもつながります。
そのような場合は、我慢せずに一度、耳鼻咽喉科などの医療機関に相談することをおすすめします。
Q2. 膿栓は誰にでもできるものですか?子供にもできますか?
A2. はい、扁桃の構造上、年齢や性別に関わらず誰にでもできる可能性があります。
膿栓ができる扁桃の小さなくぼみ(陰窩)は、誰もが持っているものです。そのため、口腔内の環境や免疫力の状態によっては、子供でも膿栓ができることがあります。
特に、風邪をひいて扁桃が腫れた後などに見られることがあります。
ただし、一般的には大人になってからの方が、食生活や生活習慣の影響でできやすい傾向にあると言われています。
▶関連記事:臭い玉がない人の特徴5選|真似すればもう悩まない!専門家が教える究極の予防法
Q3. 歯石とは違うのですか?
A3. はい、膿栓と歯石は全くの別物です。
両者は白や黄色っぽい塊である点は似ていますが、できる場所も成分も異なります。
膿栓(臭い玉) | 歯石 | |
できる場所 | 喉の奥の「扁桃」 | 歯の表面や歯と歯茎の境目 |
主成分 | 細菌の死骸、食べかす、粘膜など | 歯垢(プラーク)が石灰化したもの |
硬さ | 比較的柔らかく、崩れやすい | 硬く、歯ブラシでは取れない |
このように、膿栓は喉にできる柔らかい汚れの塊、歯石は歯に固く付着した細菌の塊と覚えておくとよいでしょう。歯石の除去は歯科医院で行います。
▶関連記事:歯石の取り方|自宅ケアと歯科医院での除去方法・予防策を徹底解説
まとめ:膿栓は無理に取らず「予防」が大切!不安な時は専門家へ相談を
この記事では、膿栓(臭い玉)が自然に取れるタイミングから、その正体、ご自身で取ることの危険性、そして根本的な予防法まで詳しく解説しました。
喉の奥に見える白い塊は不快に感じるかもしれませんが、正しい知識を持つことで過度に心配する必要はありません。
膿栓ケアの重要ポイントおさらい
最後に、膿栓と上手に付き合っていくための最も重要なポイントを振り返りましょう。
- 膿栓は咳やくしゃみなどの自然な刺激で取れるのを待つのが基本
- 喉を傷つけるリスクがあるため、自分で無理やり取るのは絶対にNG
- 最も大切なのは、日々の口腔ケアと生活習慣で「膿栓ができにくい環境」を作ること
- 喉の痛みや強い違和感、頻繁な再発など、症状が気になる場合は迷わず専門家(耳鼻咽喉科・歯科)に相談する
膿栓は、体からの「お口の環境や生活習慣を見直してみては?」というサインと捉えることもできます。この機会に、ご自身のケアを見直してみましょう。
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膿栓の根本的な予防には、日々の丁寧なセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが車の両輪のように大切です。
口腔内全体の細菌を減らすことが、結果的に膿栓のできにくい健康な喉の状態につながります。
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