ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間は約◯ヶ月!流れと準備を徹底解説

ワイヤー矯正 装置がつくまで 期間

ワイヤー矯正を始めるとき、実際に矯正装置がつくまでの期間はどれくらいなのか、気になりませんか。心の準備ができるのか心配な人もいますよね。

結論を言えば、初回のカウンセリングからワイヤー装着までの目安は約1ヶ月〜2ヶ月程度です。ただし、この期間は口の状態や、虫歯・歯周病の治療や抜歯の必要性などによって変動します。

キレイな歯並びを目指して矯正治療を行う場合、矯正治療そのものはもちろん、準備期間も非常に重要なのです。

この記事では、ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間に焦点を当てつつ、歯科医療の専門的な視点からワイヤー矯正について解説します。

この記事でわかること
  • ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間
  • ワイヤー矯正の具体的な流れ・スケジュール
  • ワイヤー矯正の費用
  • ワイヤー矯正で個人差が生まれる要因
  • キャンペーンが充実している

ワイヤー矯正に関する疑問や不安を解消していきましょう。


ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間は約1〜2ヶ月が目安

ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間は、初回のカウンセリングから約1ヶ月〜2ヶ月が一般的な目安です。

ワイヤー矯正ではすぐにでも治療がスタートするイメージがあるかもしれませんが、実際には矯正装置を装着するまでにいくつかのステップがあります。

矯正治療を安全かつ効果的に進めるためには、現在の歯並びや口腔内の状態を正確に診断し、綿密な治療計画を立てる準備期間が不可欠だからです。

一人ひとり異なる歯並びや顎の骨格、口腔内の状態を詳細に確認し、最適な治療計画を立案して実行します。装着までには通常、3〜5回程度の通院が必要となります。

治療内容やクリニックによっても変動するため、自分のスケジュールと照らし合わせ、歯科医師と相談しながら治療に取り組みましょう。

ワイヤー矯正が始まる期間に個人差がある3つの理由

ワイヤー矯正の装置を装着するまでの期間が約1〜2ヶ月というのはあくまで目安であり、実際には個人差があります。準備期間が予定より長引くことも珍しくありません。

主な要因は、口の状態や治療の難易度が一人ひとり異なるためです。矯正治療は、いわばオーダーメイドの治療。事前に解決すべき問題が多ければ、その分準備期間も必要になります。

ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間に個人差が出る具体的な要因は、以下の3つが挙げられます。

虫歯や歯周病などの事前治療が必要である

矯正装置を装着すると歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

そのため、精密検査で虫歯や歯周病などの問題が見つかった場合、矯正を開始する前に治療を完了させるのが一般的です。治療が長引けば、その分矯正装置の装着も先になります。

口腔内が健康な状態であってこそ、安全に矯正治療を進められるのです。

スペース確保のための抜歯が必要である

歯並びを整えるため、歯を動かすスペースが必要となるケースがあります。特に、出っ歯(上顎前突)やガタガタ(叢生)が重度の場合、スペース確保のため、主に親知らずの抜歯が必要になるケースがあります。

抜歯を行う場合、歯を抜いた箇所の傷口が治癒するのを待つ期間(数週間程度)も必要です。

抜歯がないケースに比べ、準備期間が長くなります。

歯科医院(矯正歯科)の予約が混み合っている

カウンセリングや精密検査、診断、装着などの治療ステップを進めるには、当然ながら予約が必要です。

人気の矯正歯科や歯科医院では、予約が数週間先まで埋まっていることもあります。特に、精密検査や装置の装着のように時間がかかる処置は、予約が取りにくい可能性も。

通院のしやすさや予約の取りやすさも、治療期間に影響を与える要因の1つです。

自分のケースではどれくらいの期間がかかりそうか、カウンセリングの段階で歯科医師に確認し、不安や疑問を解消しておくことが大切です。


ステップで解説!ワイヤー矯正の装置がつくまでの具体的な流れ

ワイヤー矯正の装置が装着されるまでには、安全で確実な矯正治療を行うため、重要なステップがあります。

ここでは、初回のカウンセリングから実際の装置装着まで、どのような流れで進んでいくのかを具体的に5つのステップに分けて解説します。治療の流れをを事前に把握し、不安なく治療をスタートしましょう。

ステップ内容期間・時間の目安
1カウンセリング(相談)歯科医師が歯並びの悩みや希望を聞き、治療の概要・費用・期間を説明します。約30分〜1時間程度(1回)
2精密検査と診断レントゲン撮影、歯型採り、口腔内写真撮影など、診断に必要なデータを収集します。約1時間程度(1回)
3治療計画の説明精密検査の結果に基づき、歯科医師が具体的な治療計画(抜歯の要否、使用装置など)を説明します。約30分〜1時間程度(1回)
4事前処置(抜歯・虫歯治療など)
※必要な場合のみ
虫歯・歯周病治療、抜歯、クリーニングなどを行います。※治療内容により変動(数回通院必要なことも)
※矯正専門の歯科医院の場合は、虫歯治療や歯周病治療や抜歯などは他の歯科医院や大学病院と連携をとる場合があります。
5矯正装置(ブラケット・ワイヤー)の装着ブラケットを歯に接着し、ワイヤーを通します。約1時間〜1時間半程度(1回)

ステップ1:初回カウンセリング(相談)

矯正治療の第一歩は、歯科医師への相談から始まります。

初回カウンセリングでは、まず自分の歯並びに関する悩みや、どのような口元になりたいかといった希望を歯科医師に伝えます。

この段階では、歯科医師が視診(目で見た確認)の範囲で現在の口の中の状態を確認し、ワイヤー矯正の可能性や、考えられる他の矯正方法について説明します。

また、おおよその治療期間の目安や、費用感についても説明が受けられるでしょう。

矯正治療では歯科医院と長く付き合うため、不安や疑問に対して丁寧に答えてくれる、気軽に相談できる歯科医院を選ぶことが非常に大切です。

「歯科まもる予約」で歯科クリニックをさがす

他の矯正治療法について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。


ステップ2:精密検査と診断

治療の意思が固まったら、次は精密検査に進みます。 精密検査は、正確な治療計画を立てるための非常に重要なプロセスです。

具体的には、以下のような検査を行います。

検査内容

レントゲン撮影(セファロ):頭部X線規格写真(セファログラム)などを用い、歯だけでなく、顎の骨格や上下の顎の関係、歯の傾きなどを詳細に確認します。

歯型の採得:歯並びや噛み合わせの状態を立体的に把握するため、口の型を取ります。

口腔内写真・顔貌写真の撮影:現在の口の中の状態や顔全体のバランスを記録し、治療前後の比較などに使用します。

これらの詳細な検査データ(資料)に基づき、歯科医師は現在の口腔内の状態を正確に診断します。

ステップ3:治療計画の説明

精密検査の結果と診断に基づき、歯科医師から具体的な治療計画の説明を受けます。 自身が治療内容を深く理解し、納得した上で治療を選択する(インフォームド・コンセント)ために非常に重要です。

説明内容には、以下が含まれます。

説明内容

診断結果:現在の歯並びや骨格の問題点

具体的な治療方針:どの歯をどのように動かすか

抜歯の必要性:スペース確保のために歯を抜く必要があるか

使用する矯正装置の種類:ワイヤー矯正の中でも、目立ちにくい装置(審美ブラケット)など、選択肢の説明。

おおよその治療期間の目安:治療開始から完了までの見込み期間

費用:治療にかかる総額や支払い方法

説明を受けた後治療方針に同意することで、次のステップに進みます。

ステップ4:事前処置(抜歯・虫歯治療など)

治療計画に同意したら、矯正装置を装着するための準備期間に入ります。 矯正をスムーズかつ安全に進めるため、必要に応じて事前処置を行います。

たとえば、虫歯や歯周病の治療です。矯正装置を装着すると歯磨きがしにくくなるため、先にこれらの治療を完了させておく必要があります。

また、治療方針で抜歯が必要と診断された場合は、この段階で抜歯を行います。

その他、歯石除去(クリーニング)などを行い、口腔内を清潔な状態に整えます。

この事前処置の有無や内容によって、装置がつくまでの期間が大きく変動します。

ステップ5:矯正装置(ブラケット・ワイヤー)の装着

すべての事前処置が完了し、口腔内の準備が整うと、いよいよ矯正装置を装着します。

まず「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を、専用の接着剤で一つひとつの歯の表面に丁寧に取り付けていきます。 その後、ブラケットにワイヤーを通して固定し、歯に力をかけ始めます。

装置の装着にかかる時間は、一般的におよそ1時間から1時間半程度が目安です。 装着が完了した当日から、矯正治療が本格的にスタートします。

装着後は、食事の仕方や歯磨きの方法など、日常生活での注意点について歯科医師や歯科衛生士から詳しい説明を受けます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、装置がつくまでの期間は違う?

矯正治療を検討する際、ワイヤー矯正と並んで人気なのが、透明なマウスピース矯正(インビザラインなど)です。 方法によって、装置がつく(治療が開始できる)までの準備期間は異なるのでしょうか。

結論、流れは似ていますが装置の製作時間などに違いがあり、マウスピース矯正は検査から装置(アライナー)が届くまでに時間がかかるケースがあります。

ここでは、マウスピース矯正の場合について解説します。

マウスピース矯正(インビザラインなど)の準備期間

マウスピース矯正(インビザラインなど)もワイヤー矯正と同様、カウンセリング・精密検査・診断・治療計画の説明というステップを踏みます。虫歯や歯周病があれば事前治療が必要な点も同じです。

ワイヤー矯正と異なるのは、治療計画の立案後です。

マウスピース矯正では、精密検査で得た口のデータ(主に3Dスキャナーによる歯型)をもとに、コンピューター上で歯の動きをシミュレーションし、治療完了までの全てのマウスピース(「アライナー」)を一度に製作します。

アライナーは海外の専門施設で製作されるケースも多く、発注から歯科医院に届くまで数週間程度の時間が必要です。

そのため、カウンセリングから、アライナーを受け取って治療を開始するまでの期間が、ワイヤー矯正よりも長くなる可能性があります。

目安としては、カウンセリングから治療開始まで約1ヶ月半〜2ヶ月程度を見ておくとよいでしょう。

それぞれのメリット・デメリットと選び方

ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらを選ぶかは、それぞれのメリット・デメリットを理解して判断することが重要です。

ワイヤー矯正マウスピース矯正
メリット幅広い歯並びの状態に対応できる、歴史と実績がある、装置が固定式のため自己管理の手間が少ない。装置が透明で目立ちにくい、取り外しが可能で食事や歯磨きがしやすい、金属アレルギーの心配がない。
デメリット装置が目立ちやすい(種類による)、食事や歯磨きに工夫が必要。対応できる歯並びの状態に限界があるケースも、1日20時間以上の装着が必要(自己管理が重要)。
準備期間比較的スムーズに進めば、約1〜2ヶ月で装置を装着できる。アライナーの製作に時間がかかり、治療開始まで少し待つ場合がある。

自分の希望やライフスタイル、現在の歯並びの状態にどちらが適しているかは、歯科医師の診断なしには判断できません。 

準備期間の長さ、費用、見た目、管理のしやすさなど、自分が何を優先したいかを整理した上で、歯科医師とよく相談し、納得のいく方法を選びましょう。

マウスピース矯正について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。


矯正装置がつくまでの「不安」を解消!よくある質問(Q&A)

矯正装置がつくまでの準備期間に関して、多くの人が抱く不安や疑問に回答します。

Q1. 抜歯は必要ですか?

A. 矯正治療で必ず抜歯を行なうわけではありません。歯を抜かずに治療できるケースも多くあります。

抜歯の必要性は、精密検査の結果に基づき、歯科医師が診断します。

抜歯が必要となるのは、重度のガタガタなど、歯が並ぶためのスペースが不足しているケースや、口元の突出感を改善するために歯を大きく後ろへ下げる必要があるケースです。

抜歯と聞くと痛みが心配になるかもしれませんが、処置そのものは麻酔下で行うため、痛みを感じることはありません。

処置後に痛みが出た場合も、ほとんどの場合は処方される痛み止めで対応できます。

不安な点は、カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。

Q2. 装置がつくまでの費用はどれくらい?

A. 装置がつくまでにかかる費用の目安は、合計で3万円〜5万円程度(自費診療)であることが多いですが、歯科医院によって異なります。

矯正装置がつくまでの準備期間にかかる費用は、矯正治療の総額とは別に設定されるのが一般的で、主な内訳は以下の通りです。

  • 初診カウンセリング料:無料〜5,000円程度
  • 精密検査料:2万円〜5万円程度
  • 診断料:精密検査料に含まれる場合と別途必要な場合がある

これらの費用には、レントゲン撮影や歯型採り、治療計画の立案時にかかる診断料などが含まれます。

虫歯や歯周病の治療、抜歯が必要な場合は、別途それらの治療費(保険診療または自費診療)が必要になります。

全体でどのくらいの費用がかかるのかは、カウンセリングの段階でしっかり確認しておきましょう。

Q3. 矯正中の虫歯や歯周病が心配なのですが

A. 矯正装置を装着すると歯磨きがしにくくなるため、確かに虫歯や歯周病のリスクは高まります。しかし、適切にケアすれば不安は解消できます。

最も大切なのは、毎日の丁寧な歯磨きです。矯正専用の歯ブラシやウォーターピック、歯間ブラシなどを使い、装置の周りや歯と歯茎の境目を意識して磨く習慣をつけましょう。

とはいえ、セルフケアだけでは限界があります。 矯正治療中は装置の調整のために定期的に通院するので、歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングを受けてください。

口の状態も定期的にチェックしてもらえば、虫歯や歯周病を予防できます。

日々のケアと定期的な通院を両立して、矯正中の口の健康を守りましょう。

まとめ:スムーズな矯正治療は「信頼できる歯科医師」との準備から

この記事では、ワイヤー矯正の装置がつくまでの期間や具体的な流れについて解説しました。

カウンセリングから装置の装着まで、一般的に約1〜2ヶ月の準備期間が必要です。精密検査や診断、虫歯などの事前処置といったステップは、安全で確実な治療の土台となります。

予定通りのスケジュールで治療を進めるためにも、信頼できる歯科医師としっかり相談し、二人三脚で準備を進めていくことが大切です。

矯正の不安は「mamoru」で歯科医院に相談してみませんか?

矯正治療を始めるにあたっては、費用や抜歯、痛みなど、さまざまな不安や疑問が尽きないものです。

矯正治療に関する不安は一人で抱え込まず、専門家である歯科医師に相談しましょう。

歯科まもる予約は、あなたの悩みに寄り添い、信頼できる矯正歯科や歯科医院を探すお手伝いをしています。

全国の歯科クリニックからあなたにピッタリの歯科が見つかる「歯科まもる予約で通いやすい歯科医院を見つけ、気軽にカウンセリングの予約をしてみてはいかがでしょうか。

「歯科まもる予約」で歯科クリニックをさがす