「口の中にできたこの硬いこぶ、もしかして自分だけ…?」
「骨隆起って、実際どのくらいの人がなるものなの?」
ご自身の口の中にできた原因不明のでっぱりに、そんな疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、骨隆起は決して珍しいものではなく、日本人の約2人に1人(有病率50%)に見られると言われています。
つまり、あなたの周りにも、自覚していないだけで骨隆起がある人は大勢いるのです。
この記事では、「骨隆起が何人に1人できるのか」という疑問への答えはもちろん、
- なぜ骨隆起ができる?
- 放置しておくリスクは?
- 痛みはないけど、治療は必要?
- 自分でできる対策や予防法
といった、あなたが抱えるであろう更なる疑問や不安を、一つひとつ丁寧に解消していきます。
骨隆起とは?- 口の中にできる硬いこぶの正体
お口の中に、いつの間にか硬いこぶのようなものができていて、不安に感じていませんか?
それは「骨隆起(こつりゅうき)」かもしれません。
ここでは、骨隆起の正体や、できやすい場所、どのくらいの割合で見られるのかについて詳しく解説します。
骨の異常な発育「骨隆起(外骨症)」
口の中にできる硬いこぶの多くは、骨が異常に発育した「骨隆起」である可能性が高いです。
これは「外骨症(がいこつしょう)」とも呼ばれ、病的な腫瘍(しゅよう)ではなく、骨自体が部分的に盛り上がった状態を指します。
骨隆起の主な特徴は以下の通りです。
- 硬さ: 指で触ると骨のように硬い。
- 形状: 表面は滑らかで、こぶのように丸く盛り上がっている。
- 色: 周囲の歯茎と同じようなピンク色をしている。
- 成長: ゆっくりと時間をかけて大きくなることがある。
基本的には良性のもので、体に悪影響を及ぼすことはありません。
しかし、その状態や大きさによっては、日常生活に支障をきたす可能性も考えられます。
まずは、ご自身の口の中にあるものが骨隆起なのか、その特徴を正しく理解することが大切です。
よく見られる3つの部位
骨隆起は、お口の中の決まった部位にできやすいという特徴があります。主に以下の3つの場所に分けられます。
- 下顎隆起(かがくりゅうき)
- 口蓋隆起(こうがいりゅうき)
- 歯槽隆起(しそうりゅうき)
下の歯の内側、舌が触れる部分にできる骨の隆起です。左右対称に、奥歯にかけて複数個ボコボコとできることが多く、骨隆起の中では最も発生頻度が高いとされています。
上あごの天井部分(こうがい)の真ん中にできる骨の隆起です。通常は1つで、左右対称のなだらかなこぶ状をしています。
歯を支える歯槽骨が、歯茎の外側に盛り上がってできるものです。特に、犬歯や小臼歯のあたりによく見られます。
ご自身の口の中を鏡で確認し、これらの部位に硬い盛り上がりがないかチェックしてみましょう。
骨隆起はどのくらいの割合で見られるの?
「自分だけにあるのでは?」と心配になるかもしれませんが、骨隆起の発生は決して珍しいことではありません。
部位別では、下顎隆起は約22〜26%、口蓋隆起は10〜25%程度という報告もあり、欧米人と比較しても高い傾向にあります。
また、別の学術的な調査では、肉眼で見てはっきりとわかる「下顎隆起」を持つ近代日本人は約22%でしたが、触診(指で触って確認すること)で認められるケースまで含めると、その割合は約75%にものぼることがわかっています。
多くの場合、自覚症状がないまま過ごしている人も少なくありません。
年齢を重ねるにつれて骨が変化し、隆起が大きくなる可能性もあります。
痛みなどがなくても、まずはご自身の口の中に骨隆起があるかどうかを確認してみることが第一歩です。
なぜできるの?骨隆起の代表的な4つの原因
骨隆起ができてしまうのには、いくつかの原因が考えられます。
その多くは、顎の骨に過剰な力がかかることであったり、遺伝的な要因であったりと、複数の要素が絡み合って発生すると言われています。
ここでは、骨隆起ができる代表的な4つの原因について詳しく見ていきましょう。
原因①:歯ぎしり・食いしばりによる過剰な負担
骨隆起ができる最大の原因は、歯ぎしりや食いしばりによる顎の骨への過剰な負担です。
睡眠中など無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、食事の時とは比べ物にならないほどの強い力が歯や顎にかかります。
この強い圧力が継続的に加わることで、顎の骨は刺激から自らを守ろうとして、硬く厚くなろうとします。
この骨への機械的刺激が、結果として骨隆起という形で現れるのです。
特に、奥歯を強く噛みしめる癖のある方は、下顎や歯槽骨に隆起ができやすい傾向にあります。
原因②:間接的なストレスによる顎への影響
ストレスが歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)を誘発することで、結果的に骨隆起の形成に影響を与える可能性がありますが、ストレス単体が原因であるとは証明されていません。
ストレスを感じると、無意識のうちに歯を食いしばったり、筋肉が緊張したりすることがあります。
この緊張状態が続くと、顎周りの筋肉がこわばり、結果として顎の骨に過剰な負担をかけることになります。
また、ストレスは睡眠中の歯ぎしりを誘発、あるいは悪化させることも知られています。
不規則な生活習慣や精神的なプレッシャーが、間接的に骨隆起の形成を促している可能性があるのです。
原因③:噛み合わせや遺伝的な要因
噛み合わせの悪さも、骨隆起の原因となり得ます。
特定の歯だけが強く当たるなど、噛み合わせのバランスが悪いと、一部の顎の骨に力が集中してしまいます。
この慢性的な刺激が、骨の過剰な発育を促すことがあるのです。
また、骨隆起には遺伝的な要因と環境要因(咀嚼力、食習慣)との相互作用も関係していると考えられています。
親子で同じような場所に骨隆起が見られるケースも少なくなく、骨の形や硬さ、噛む力といった体質が受け継がれることで、骨隆起ができやすい傾向にあると言えるでしょう。
歯列(歯並び)も遺伝の影響を受けるため、間接的に噛み合わせのバランスに影響を与えている可能性も考えられます。
原因④:加齢や生活習慣の変化
加齢に伴う身体の変化も、骨隆起の発生に関係しています。
年齢を重ねることで、長年にわたる噛み合わせの負担が蓄積され、骨が徐々に隆起してくることがあります。
ただし、骨隆起の発生は加齢とともに増加するという報告もある一方で、若年層(20〜40代)に多いとする報告もあります。
また、ホルモンバランスの変化が骨の代謝に影響を与える可能性も指摘されています。
さらに、硬いものを好んで食べるなどの食生活や、スポーツで歯を食いしばる習慣なども、顎の骨に負担をかける要因となります。
若い頃には見られなかった骨隆起が、中年以降になってから現れるのは、こうした長年の生活習慣の蓄積が変化となって現れた結果と言えるでしょう。
これって骨隆起?症状とセルフチェックリスト
口の中にできたこぶが骨隆起なのか、それとも別の病気なのか、ご自身で判断するのは難しいものです。
ここでは、骨隆起の主な症状や、セルフチェックのポイントについて解説します。
骨隆起の主な症状 – 痛みはある?
骨隆起の最も大きな特徴は、基本的には痛みやしびれといった症状がないことです。
多くの場合、舌で触った時の違和感や、鏡で見た時の見た目の変化で初めてその存在に気づきます。
以下のような状態であれば、骨隆起の可能性が高いと考えられます。
- 硬さ: 指で押してもへこまない、骨のような硬さがある。
- 表面: 粘膜はなめらかで、ただれたり、色が大きく変わったりしていない。
- 可動性: 指で動かそうとしても、全く動かない。
ただし、隆起が大きくなってくると、会話や食事の際に舌が当たって話しにくさを感じたり、食べ物がスムーズに飲み込めなかったりといった違和感が生じることもあります。
表面の粘膜が薄く、口内炎になりやすい
骨隆起がある部分の粘膜は、骨に押し上げられて薄くなっているため、非常にデリケートな状態です。
そのため、硬い食べ物が当たったり、歯ブラシが強く擦れたりするなどの些細な刺激で傷がつきやすく、口内炎を繰り返すことがあります。
一度炎症が起きると、なかなか治りにくいのも特徴です。
もし、口の中の同じ場所が頻繁に口内炎になる場合は、その下に骨隆起が隠れているのかもしれません。
こんな症状は要注意!他の病気の可能性
口の中にできるこぶは、すべてが骨隆起とは限りません。
中には、口腔がんなどの悪性腫瘍である可能性も潜んでいます。以下のような特徴が見られる場合は、自己判断せずに、すぐに歯科医院や口腔外科で専門家の診察を受けましょう。
- 急に大きくなった、または形が変化した。
- 表面がただれている、出血がある。
- 強い痛みやしびれを伴う。
- こぶの周りに硬いしこりがある。
- 2週間以上経っても治らない口内炎がある。
これらの症状は、骨隆起以外の病気のサインかもしれません。
不安な場合は、必ず専門家に相談し、適切な診断を受けることが重要です。まずはかかりつけの歯科医院で確認してもらいましょう。
骨隆起は放置しても大丈夫?考えられる4つのリスク
骨隆起があると診断されたら、「このまま放置しても大丈夫なのだろうか?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、骨隆起を放置した場合に考えられるリスクについて解説します。
基本的には無害で、治療の必要がないケースが多い
結論から言うと、骨隆起の多くは無害なものであり、体に直接的な害を及ぼすことはありません。
そのため、日常生活に特に問題がなければ、急いで治療をする必要はなく、経過観察となるケースがほとんどです。
骨隆起は骨の塊であり、腫瘍のように転移したり、命に関わるような病気に発展したりすることはありません。
したがって、多くの場合は健康上の心配はいりませんが、いくつかのリスクも存在することを理解しておくことが大切です。
リスク①:入れ歯(義歯)の装着に支障が出る
骨隆起が将来的に問題となる最も一般的なケースが、入れ歯(義歯)を作製する際です。
特に、大きな骨隆起があると、入れ歯が安定せず、痛みが出たり、うまく装着できなかったりする原因となります。
総入れ歯はもちろん、部分入れ歯であっても、骨隆起が邪魔をして設計通りに作れないことがあります。
そのため、将来的に入れ歯が必要になった時のために、歯科医師から切除を勧められることがあります。
現在、入れ歯を使用していて不具合を感じている方や、将来的に入れ歯を検討している方は、一度歯科医師に相談してみると良いでしょう。
リスク②:食事がしにくい、発音が不明瞭になる
下顎や上顎の骨隆起が大きくなると、舌の動きが制限され、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、食事の際に食べ物がこぶに当たって痛んだり、飲み込みにくさを感じたりすることがあります。
また、舌の動きが妨げられることで、特定の音が発音しにくくなるなど、発音に影響が出ることもあります。
特に、サ行やタ行、ラ行などの発音が不明瞭になる傾向があります。
これらの症状は、生活の質(QOL)を低下させる要因となるため、気になる場合は治療を検討する必要があります。
リスク③:口腔ケアがしづらく、虫歯や歯周病の原因に
骨隆起の周りは、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすい複雑な形態をしています。そのため、口腔内の清掃が不十分になりがちで、虫歯や歯周病のリスクを高める悪影響があります。
隆起した部分の歯茎は薄くデリケートなため、無理な磨き方をすると傷つけてしまう恐れもあります。
しかし、汚れを放置すれば、歯周病が進行し、最終的には歯を失うことにもなりかねません。
骨隆起がある方は、特に丁寧なセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが重要になります。
骨隆起の治療法と自分でできる対策
骨隆起は、日常生活に支障がなければ、必ずしも治療が必要なものではありません。
しかし、痛みや不便さを感じる場合には、どのような治療法があるのでしょうか。
ここでは、骨隆起の外科的な治療から、自分でできる対策や予防法までを詳しく解説します。
治療が必要な場合の「切除手術」とは?
日常生活に支障をきたすような大きな骨隆起に対しては、外科的に切除する手術が選択されます。
この手術は、一般的に「骨隆起切除術」と呼ばれ、歯科口腔外科で受けることができます。
手術の主な方法は、まず局所麻酔をした後、骨隆起の上の歯肉を切開して骨を露出させます。
そして、専用の器具を使って、盛り上がった骨を削り取ったり、分割して取り除いたりします。最後に、歯肉を元に戻して縫合すれば手術は完了です。
手術自体は、隆起の大きさにもよりますが、30分から1時間程度で終わることがほとんどです。
手術の流れと術後の注意点
手術後の経過と注意点について、事前に理解しておくことが大切です。
- 麻酔
- 術後の腫れと痛み
- 食事
- 抜糸・手術
- ダウンタイム
手術中は局所麻酔が効いているため、痛みを感じることはありません。
麻酔が切れると痛みが出てくるため、処方された痛み止めを服用します。
術後は、個人差はありますが、数日間から1週間程度、腫れや痛みが続くことがあります。
特に、手術当日から翌日にかけてがピークとなることが多いです。
術後しばらくは、麻酔が完全に切れるまで食事は控えてください。
麻酔が切れた後も、手術した部位に刺激を与えないよう、硬いものや熱いもの、香辛料の強いものは避け、おかゆやスープ、ゼリーなど、柔らかく栄養のあるものを選びましょう。
1〜2週間後に、歯肉を縫合した糸を取り除きます。
術後のダウンタイムは、1〜2週間程度が目安です。
この期間は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避け、安静に過ごすことが推奨されます。
【対策】ナイトガード(マウスピース)で歯ぎしりを軽減
骨隆起の最大の原因である歯ぎしりや食いしばりの力を軽減するための有効な対策として、ナイトガード(マウスピース)の装着があります。
ナイトガードは、睡眠中に装着することで、上下の歯が直接当たるのを防ぎ、歯や顎にかかる過剰な負担を和らげる装置です。
これにより、骨隆起の成長を抑制したり、新たな発生を予防したりする効果が期待できます。
ナイトガードは歯科医院で保険適用で作製できますので、歯ぎしりを指摘されたことがある方や、朝起きた時に顎の疲れを感じる方は、一度相談してみることをお勧めします。
【予防】日常生活で意識したいこと
骨隆起の予防や悪化を防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことも大切です。
- ストレスを溜めない
- TCH(歯列接触癖)を意識する
- 噛み合わせの確認
- 食生活の見直し
ストレスは、食いしばりを引き起こし、間接的な骨隆起の原因になります。
趣味の時間を持つ、リラックスできる環境を整えるなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
日中、上下の歯を無意識に接触させていませんか?
本来、リラックスしている時、上下の歯の間にはわずかな隙間があります。この癖(TCH)に気づいたら、意識して歯を離すようにしましょう。
噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担が集中します。
定期的に歯科検診を受け、適切な噛み合わせを保つことが大切です。
硬いものを好んで食べる習慣がある方は、少し控えるなど、食生活を意識することも予防につながります。
これらの対策を日常生活に取り入れ、骨隆起とうまく付き合っていきましょう。
骨隆起に関するよくある質問
ここでは、骨隆起に関して、多くの方が抱くさらに具体的な疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 骨隆起は自然に小さくなったり、なくなったりしますか?
A. いいえ、残念ながら一度できてしまった骨隆起が、自然に小さくなったり、消えてなくなったりすることはありません。
骨隆起は、骨そのものが過剰に発育したものです。
そのため、肌のターンオーバーのように新陳代謝でなくなったり、軟組織のように自然に吸収されたりすることはありません。
ただし、原因となっている歯ぎしりや食いしばりの力が弱まれば、成長が止まったり、成長のスピードが非常に緩やかになったりすることは期待できます。
これ以上大きくさせないためにも、ナイトガードの使用や、生活習慣の見直しといった対策が重要になります。
Q. 骨隆起の切除手術は痛いですか?費用はどのくらいかかりますか?
A. 手術中は麻酔のため痛みはありません。
費用は保険適用で、1本あたり5,000円~10,000円程度が目安です。
- 痛みについて
- 費用について
手術は局所麻酔をしっかりと効かせてから行いますので手術中に痛みを感じることはありません。
麻酔が切れた後は、数日間痛みや腫れが出ることがありますが、処方される痛み止めでコントロールできる範囲がほとんどです。
骨隆起の切除手術は、日常生活に支障をきたしている場合(入れ歯が作れない、発音障害があるなど)、「病気の治療」と見なされ、健康保険が適用されます。
費用は、切除する骨の大きさや数、場所によって異なりますが、3割負担の場合で1箇所あたり5,000円~10,000円程度が一般的な目安となります。
これに加えて、初診料や再診料、レントゲン撮影費、薬代などが別途かかります。
費用は、切除する骨の大きさや数、場所によって異なりますが、3割負担の場合で1箇所あたり5,000円~10,000円程度が一般的な目安となります。
これに加えて、初診料や再診料、レントゲン撮影費、薬代などが別途かかります。
Q. 骨隆起を自分で治す方法はありますか?
A. いいえ、骨隆起を自分で治す医学的な方法はありません。
骨隆起は硬い骨の塊ですので、マッサージで小さくしたり、何かを塗って溶かしたりすることは不可能です。
むしろ、自分で無理に力を加えたり、強い刺激を与えたりすると、表面の薄い粘膜を傷つけてしまい、痛みや炎症を引き起こす原因となりかねません。
ご自身でできるのは、これ以上大きくさせないための「予防」です。
ナイトガードの使用やストレス管理、食生活の見直しなどを通じて、骨隆起の原因となる顎への過剰な負担を減らすことを心がけましょう。
Q. 子供にも骨隆起はできますか?
A. 子供に骨隆起ができることは、非常に稀です。
骨隆起は、長年の歯ぎしりや食いしばりといった、顎への持続的な負担が蓄積してできると考えられています。
そのため、骨の成長過程にある子供の顎に見られることは、ほとんどありません。
もし、お子様のお口の中に硬いこぶのようなものを見つけた場合は、骨隆起ではなく、歯が生える過程での一時的な膨らみ(萌出性嚢胞など)や、他の病気の可能性も考えられます。
自己判断せず、かかりつけの歯科医院や小児歯科で一度診てもらうことをお勧めします。
Q. 骨隆起とがん(悪性腫瘍)の見分け方を教えてください。
A. 表面の形状、硬さ、成長スピードなどが大きな違いです。しかし、最終的な診断は専門家でなければできません。
ご自身で判断するための、あくまで一般的な目安として、以下の違いが挙げられます。
項目 | 骨隆起 | がん(悪性腫瘍)の疑い |
表面の形状 | 滑らかで、色は周囲と同じピンク色 | 表面がただれている、ザラザラしている、色がまだら |
形・境界 | 円形や楕円形で、境界がはっきりしている | 形がいびつで、周囲との境界が不明瞭 |
硬さ | 全体的に骨のように硬い | 中心部は硬いが、周りにしこりがある |
成長スピード | 非常にゆっくり(数年単位) | 急に大きくなる(数週間~数ヶ月単位) |
痛み | 基本的にない(粘膜が傷ついた時を除く) | 強い痛みやしびれを伴うことがある |
これらの特徴はあくまで一例です。
少しでも「いつもと違う」「何かおかしい」と感じたら、迷わずに口腔外科を受診し、専門家による正確な診断を受けてください。
まとめ:骨隆起で悩んだら、まずは信頼できる歯科医院へ相談を
この記事では、口の中にできる硬いこぶ「骨隆起」について、その正体から原因、リスク、そして治療法までを解説してきました。
骨隆起だけでなく、虫歯や歯周病といったお口のトラブルは、自覚症状がないまま進行することが少なくありません。
定期的な歯科検診は、こうした病気の早期発見・早期治療につながり、お口全体の健康を守るために非常に大切です。
まずは気軽に専門家へ相談を。オンライン歯科相談サービス「mamoru」
「骨隆起かもしれないけど、いきなり歯医者さんに行くのは少し勇気がいる…」
「治療が必要か、費用はどれくらいか、まずは話だけ聞いてみたい」
そのようにお考えの方には、ご自宅からオンラインで気軽に歯科医師に相談できるサービス「mamoru」がおすすめです。
「mamoru」を使えば、
- このこぶは本当に骨隆起?悪いものの可能性はない?
- もし切除するとしたら、費用はどれくらい?
- 私の場合は放置しても大丈夫そう?
といった、あなたが抱える具体的な悩みや不安を、専門の歯科医師に直接相談することができます。
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